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症例紹介

こんな症状に漢方を!

エキスにない煎じ薬ならではの効果があった例「口の渇き」

小田口 浩 医師
Cさん(80歳男性)は寝ているときに口が乾き、のどがくっついて呼吸しづらい、このためよく眠れないという症状で受診されました。またおしっこの回数が多いこともお悩みでした。百合固金湯という煎じ薬を処方したところ、2週間でおしっこの回数が減り、1ヶ月で口の乾きも改善しました。一時エキス剤に変更したところ効き目が悪く、煎じ薬に戻しました。半年ですっかりよくなり、大好きなゴルフに打ち込めるようになりました。

ワンポイント

一見関係のない複数の症状をひとつの薬で改善できるのが漢方薬の特徴です。また、同じ漢方薬でもエキス剤では不十分で、煎じ薬を使うことではじめて効果が認められることが多々あります。

エキスにない煎じ薬ならではの効果があった例「首の痛み?腕のしびれ」

小田口 浩 医師
Bさん(56歳女性)は10年前から首や肩の痛み、頭痛、右腕のしびれに悩まされてきました。烏薬順気湯に温める効果のある附子、便通を改善させる効果のある大黄を加えて処方したところ、1ヶ月で腕のしびれはなくなり、4ヶ月後、以前はほぼ毎日悩まされていた首の痛みが週に1回くらいに減少しました。

ワンポイント

肩こりで悩む方は大勢いらっしゃいますが、肩こりや肩の痛みにもいろいろな種類があります。その患者さんの特徴に応じて生薬を調整できるのが煎じ薬による治療のメリットです。

エキスにない煎じ薬ならではの効果があった例「夫婦生活ができない(EDerectile dysfunction)」

森 裕紀子 医師
30代男性 Aさんは、結婚後夫婦生活ができなくなりました。精神的なものと考え心療内科を受診し、桂枝加竜骨牡蛎湯エキスや補中益気湯エキスというEDに頻用される漢方薬が処方されましたが、よくならず来院されました。病院だと血圧が高くなる白衣性高血圧、寝汗や驚き易いという性格から、精神的な圧迫が原因と思われました。竜骨湯というエキス剤にはない煎じ薬を処方しました。少しずつ改善し3ヶ月で治療が終わりました。

ワンポイント

EDの西洋医療薬にはPDE-5阻害薬があり、殆どの漢方薬と併用しても大丈夫です。EDの原因は人によって異なるので、使用する漢方薬も異なります。体調もよくなるので、悩んでいたら漢方薬を使ってみて下さい。

エキスより煎じ薬がよかった例「うつ状態」

花輪 壽彦 医師
38歳女性。156cm、40kg。会社員。仕事に慣れて、イベントや企画担当の責任者に32歳の時に抜擢された。残業も増え、昨年、女児の中学受験のストレスと重なり、急に「意欲がなくなった」「疲れやすい」「身体のあちこちが痛む」「しばらく休みたい」などの症状が現れた。精神科で「反応性うつ状態」と診断された。休職証明書と抗うつ剤処方された。抗鬱剤は、変な眠気や不快な気分が強くなり、仕事の能率が極端に悪くなった。医療用香蘇散エキスに変更しましょう、と漢方薬に変わった。約半年服用したが、何も好転しなかった。友人の紹介で、当研究所受診した。来院時の体重は38kgだった。当研究所でも同じ香蘇散を処方され、服用に「抵抗」を感じたが、服用してみると、煎じ薬は「エキス剤とは全然違う。味も香りもよいし、煎じていると紫蘇の香りがして心がなごむ」と1週間で、気分が楽になったことを実感し、1ヶ月で復職した。

ワンポイント

同じ香蘇散でも、芳香性の紫蘇や陳皮(みかんの皮)を含む処方はしばしばエキス剤では効果が弱く、厳選された良質の紫蘇の葉などを使用した当研究所の煎じ薬はすみやかに「抑鬱気分」や「不定愁訴」を改善できる。

エキスより煎じ薬がよかった例「しもやけ」

星野 卓之 医師
30代女性のBさんは毎年冬になるとしもやけがひどく、指の皮がむけて治りにくいため、皮膚科で内服薬、塗り薬に加えエキス剤の漢方をもらっていましたが、効果を感じられませんでした。煎じ薬の当帰四逆加呉茱萸生姜湯にて改善傾向が見られ、さらに寒い時気には附子を加えることで、しもやけが起こらなくなりました。

ワンポイント

当帰四逆加呉茱萸生姜湯はしもやけに有効なことが広く知られていますが、不十分な場合は寒さに合わせて附子を加えることで効果がより期待できます。煎じ薬では生薬ごとの量を調節することができますので、病態に合わせた治療が可能です。

エキスより煎じ薬がよかった例「めまい」など

花輪 壽彦 医師
62歳女性。東北地方大震災の後から、「めまい」がして仕方がないという。耳鼻科の検査では特に異常なし。平素の自宅血圧は正常だが、気分が悪い時は156-90mmHgと高値になり、狭心症のような、のどが一瞬しめつけられ、呼吸ができなくなるような不安が起こるようになった。以来、毎日の「体調」を詳細に記録することにした。循環器科、耳鼻科では検査では異常なし。循環器科では降圧剤が出され、耳鼻科ではめまいの薬などが処方されたが、効果なし。5ヶ月前、急に吐き気、めまい、手足のシビレを感じ、「生命の危機」を感じたので、救急車で某病院に搬送されたが、血液検査、心電図、脳のMRIなどでは「異常なし」とのこと。1年以上の体調日誌を見せるも、「心配いりません。めまいや不安は気のせいというか、性格的なものでしょう。降圧剤は一生服用すること」という担当医師の言葉にかえって「治らないということですか????」と落胆した。
保険で漢方薬を処方する内科を受診したら、漢方医学の「咽中炙臠」(いんちゅうしゃれん)という病態で、のどに何か詰まっている不快は「精神的緊張」の症状です。半夏厚朴湯というとてもよい薬がある、と説明された。3ヶ月間服用したが、はっきりした効果は認めなかった。そこで、専門機関の受診を希望し、友人の紹介で当研究所を受診した。当院の処方も「半夏厚朴湯」だったので、びっくりし、これは効きません、と答えたが、担当医師はエキス剤と煎じ薬ではしばしば全然効き目が違うから、と言うので、1回だけ試してみることにした。煎じ薬は味も香りもエキス製剤とは全く異なり、2ヶ月間で「気分に余裕がでてきて、ものごとに意欲的になった」と気分晴れやかに語った。

ワンポイント

不安障害、適応障害などは現代医薬品より、漢方薬の方が効果が高いことがある。エキス剤では効果を感じなかったが、煎じ薬の場合「煎じている時から、気分が落ち着くのを感じ、紅茶などよりずっと美味しい」という。当院のような高品質の紫蘇の煎じ成分には、香り成分の効果などがあり、エキス製剤には期待できない重要な効果がある。

エキスより煎じ薬がよかった例「腸閉塞」

及川 哲郎 医師
70歳代のBさんは大腸癌の術後、腸閉塞で年1~2回の入院を繰り返していました。入院するほどでない症状も日常的にあり、お腹が張ってゴロゴロいいます。他院で大建中湯エキスを3年飲んでいるが効果は分からないとのこと。大建中湯を煎じ薬で処方したところ、お腹のはりやゴロゴロは1週間ほどで消失しました。以後、約8年半腸閉塞は起こしていません。

ワンポイント

最近は多くの一般の病院でも、漢方薬を処方してもらえるようになりました。しかしほとんどの場合、エキスと呼ばれるいわばインスタントの薬です。便利ですが、本格的な煎じ薬の方が効きは良いのです。エキスで効果が今一つという場合、煎じ薬をお試しください。

エキスより煎じ薬がよかった例「疲れやすい」

小田口 浩 医師
Aさん(68歳女性)は150センチの身長に対して体重が67キロの水太りタイプの方ですが、2年前から夜眠れなくなり、ひどい倦怠感を感じるようになりました。近くの病院で防已黄耆湯エキスをもらって9ヶ月間飲んだものの効果はありませんでした。当研究所で防已黄耆湯の煎じ薬を処方したところ、1ヶ月で効果が出て、3ヶ月目にはすっかり疲れなくなり、夜もよく眠れるようになりました。以前高かった血圧も安定してきました。

ワンポイント

この方は漢方専門医の立場からは明らかに防已黄耆湯が効くタイプでしたが、保険診療のエキス剤では効果が得られませんでした。このような場合、品質の高い生薬を煎じることで効果が得られることが多々あります。

エキスより煎じ薬がよかった例「パーキンソン病」

川鍋 伊晃 医師
60歳代のBさんはパーキンソン病で様々な症状に悩まされ、西洋薬と合わせて、かかりつけ医で複数のエキス製剤も処方されていましたが、体の動かしにくさやイライラなどがうまくコントロールできず服薬も大変でした。体の状態に合わせた生薬を加味した抑肝散の煎じ薬による治療に変更したところ、困っていた症状が和らぎ、現在も治療を継続しています。

ワンポイント

エキス製剤は煎じる手間がなく便利な一方で、多くの医療機関で複数の製剤が必要以上に処方され、副作用などトラブルも少なくありません。生薬単位で微調整が可能な煎じ薬は、一つの処方で種々の問題に対応でき、エキス製剤に比べ高い治療効果を期待できることがあります。エキス製剤での治療でお困りの際には一度ご相談下さい。

漢方薬でステロイドが不要になった例「難聴」

石毛 達也 医師
62歳男性のBさんは3年前から両耳の難聴に悩んでいました。進行性の難聴で大学病院にかかり、ステロイド剤の内服治療をしていますが徐々に悪化しています。八味丸をのんで頂いたところ、難聴の進行が抑えられステロイド剤の内服をやめることができました。

ワンポイント

ステロイド剤を長期に服用する必要がある人は漢方薬を試してみて下さい。全例ではありませんが、漢方薬の服用によってステロイド剤の服用量を減らしたりなくすことができる場合があります。

生薬の増量で症状が改善した例「夜尿症」

堀田 広満 医師
9歳男児●くんが治したいのは毎日の夜尿です。他院にてホルモン検査、レントゲン検査など原因疾患の有無を調べましたが異常は認めず、抗利尿ホルモン点鼻療法を開始されました。しかし無効でした。夏期合宿までに夜尿を止めたいと当研究所を受診されました。白虎加人参湯を服用開始したところ、頻度が2日に1回に減りました。3ヶ月後、同処方中の石膏を増量したところ夜尿をまったく認めなくなりました。

ワンポイント

西洋薬が無効な小児に、漢方薬で症状が改善する例は珍しくありません。漢方薬にも安全な処方量があり、小児の場合とくに日本東洋医学会専門医に受診される方が無難です。また各生薬の分量を調節可能なのは、せんじ薬の強みです。

西洋薬が合わず漢方で症状が改善した例「慢性副鼻腔炎」

石毛 達也 医師
20歳代女性のAさんは数年前から後鼻漏と痰に悩んでいました。最近では時々頭痛もでてきたため、近くの耳鼻科で慢性副鼻腔炎と言われ、抗生剤で治療を受けましたが湿疹がでたため治療ができません。半夏白朮天麻湯を飲んで頂いたところ、後鼻漏や痰などの症状は良くなり、さらにもともとあった胃もたれや冷えも改善しました。

ワンポイント

西洋薬が体に合わない人は漢方薬を試してみて下さい。半夏白朮天麻湯は胃腸が弱いタイプの副鼻腔炎や頭痛、めまいなどにとてもよい薬です。漢方では一人一人の体質に合わせて処方するので、全体的に体調を整えながら治療することができます。

西洋薬で効果がなく漢方薬で効果があった例「原因不明の脇腹の痛み」

星野 卓之 医師
30代男性のAさんは仕事が忙しく毎日夜遅くまでパソコンを使う日々を過ごしていたところ、夜中に左脇腹がギューッと痛んで目が覚める発作を起こすようになりました。近医で超音波検査などを受けても原因不明と言われ、鎮痛薬も無効でした。漢方外来ではストレスや目の使いすぎが起こす自律神経の乱れによるものと診断され、四逆散の服用で症状がなくなりました。

ワンポイント

ストレスや目の疲れは体をイライラさせ、ひどくなると肩がひどくこったり、脇腹が苦しくなったりすることがあります。四逆散に含まれる柴胡はストレスを解消する手伝いをし、芍薬?甘草は筋肉の引きつりを治します。

西洋薬と漢方薬の併用が効果的であった例「認知症」

川鍋 伊晃 医師
70歳代女性のAさんは認知症と診断され西洋薬による治療が行われていましたが、副作用で食欲が落ちて眠れなくなり、また、十分量の治療薬を使用できず物忘れも思うように改善が図れませんでした。加味温胆湯を飲んでいただいたところ、食欲が出てよく眠れるようになり、6か月の服用で物忘れも少しずつ改善しています。

ワンポイント

脳や神経が障害される病気では、西洋薬での治療効果が不十分だったり、副作用で治療の継続が困難になることが少なくありません。加味温胆湯は、胃腸や精神の状態を安定させる一方で、西洋薬の治療効果を高める作用も認められます。西洋薬での治療に行き詰まってお悩みの際には、漢方煎じ薬をお試しください。

西洋薬と比べ漢方がよかった例「便秘」

及川 哲郎 医師
50歳代女性のAさんは元々便秘気味でしたが、市販の便秘薬やかかりつけ医で処方される便秘薬ではおなかが痛くなるのが悩み。顔のほてりなどの更年期症状も気になります。
加味逍遥散を飲んでいただいたところ、腹痛もなく毎日気持ちよく排便できるようになりました。1か月の服用で更年期症状もかなり改善してきました。

ワンポイント

通常の便秘薬でおなかが痛くなる人は、漢方を試してみて下さい。例えば加味逍遥散は、腸の動きを整える芍薬や通じをよくする山梔子を含み、自然な排便を促します。加味逍遥散は更年期障害の頻用処方ですが、両方の症状に対応できます。

こんな症状に鍼灸を!

鍼灸でばね指が改善した症例「ばね指」

伊藤 雄一 鍼灸師
60代女性、ピアニストPさん。ピアノ演奏の過多により、右手の親指に腫れ、痛みが出て、第1関節がばね指となり、さらには自力で曲げられなくなりました。当院での鍼灸治療では、身体全体を対象とした鍼治療と、ばね指となってしまった指の周りの要所に灸治療を行いました。これにより指の腫れも引き、痛みは徐々になくなり、最終的にはばね指も完治に至りました。

ワンポイント

ばね指の一般的な治療では、ステロイド注射や切開、手術といった手法により、指局所を治療対象としますが、当院では、指だけの問題と考えず、全身のバランスの乱れを考慮し、総合的な治療を行います。

西洋治療後でも、なお残存するしびれに鍼灸がよかった例「腰椎ヘルニア」

井田 剛人 鍼灸師
50代の女性のAさんは、1年前に腰椎椎間板ヘルニアを発症し、歩行も困難な状態でした。整形外科にて内服と湿布薬の治療で歩けるようにはなったが、なお臀部から下肢にかけてのしびれ感が残っていた。そこで鍼灸治療を受けたところ、3診目の治療後には、体が温かくなるのを感じ、それにともない足のしびれも消失した。その後も治療を継続し、月に一度のメンテナンスで鍼灸治療を受けている。

ワンポイント

湿布薬や痛み止めで今現れている症状を解消することはできても、根本的な解決に至らないことも多く、そういう場合には鍼灸治療が適しています。鍼灸の刺激は深層にある筋肉の緊張を解きほぐし、圧迫している血管を拡張させ、その結果痛みやしびれの改善をすることが出来ます。

西洋薬と比べ鍼灸治療がよかった例「めまい」

石原  武 鍼灸師
68歳の男性Bさんは、1か月前頃より起床時に短時間のフワッとしためまいを感じるようになりました。その直前まで仕事がとても多忙だったようです。発症から1週間症状が変わらないので近所の耳鼻科を受診して投薬を受けましたがあまり効果がないため、鍼灸治療のため来所され、ほぼ1か月後には消失しました。

ワンポイント

頭部の病的な原因により発症するもの以外では、浮動性や回転性のめまいなどがあります。いずれも平衡感覚の異常によるもので、その原因には血流障害や神経の障害があって、鍼灸治療においではこれらに直接、および間接的に有効であると言えます。

西洋薬と比べ鍼灸治療がよかった例「両下肢の痺れ」

石原  武 鍼灸師
66歳の女性Aさんは数か月前に両下肢の痺れを感じ、その後MRIでの検査によって仙骨嚢腫による症状と診断されました。2か月間の投薬では効果が無く不安でしたが、1か月間の鍼治療により急速に痺れが軽減しました。1年間無投薬で鍼治療を続けた結果、囊腫自体は不変でしたが、痺れは足底に残ってはいるものの全体の65%以上の改善がみられました。

ワンポイント

下肢の痺れの発症原因には腰に由来するものが多く、鍼灸治療では一般に圧迫部位の血液循環の改善、筋肉の緊張緩和を目的とします。今回は嚢腫の神経圧迫障害と軽度の抑うつ傾向もありましたので、鍼の持つ自律神経系の調節作用による相乗効果とも言えます。

膝関節手術後の痛みに鍼灸治療がよかった例「変形性膝関節症」

井田 剛人 鍼灸師
70代、女性のAさんは5年前に変形性膝関節症となり、手術を行った後しばらくの間は調子良く過ごしていたが、昨年になって膝の痛みが再発した。近くの接骨院に通い、治療を続けたが改善が乏しく、鍼灸治療を受けることにした。施術は全身への鍼治療に加えて、膝にお灸を行った。3診目頃から膝の痛みが軽くなり、徐々に軽減して今では、膝の痛みを気にすることはほとんどない状態になりました。

ワンポイント

当科では、全身の状態を考慮し、患部以外の部位にも鍼とお灸を行います。そうすることで単なる対症療法とは異なり、根本の治療が可能になり、それに加え患部の治療を行うことで、再発しにくい効果をあげることができます。