学部長挨拶

北里薬学部の可能性はさらに広がります。

博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@は、北里柴三郎博士が1892(明治25)年に福澤諭吉らの協力で創立した私立伝(傳)染病研究所(後に北里が国に寄付して国立となりました)を母体としています。

当時の北里柴三郎はドイツ留学中にローベルト?コッホに師事し、破傷風菌の純粋培養に成功するほか、さらに血清療法を確立した気鋭の細菌学者でした。「世の中の役に立つ発見?研究」という実学を貫き、後進の研究者からも数多くの世界的な研究が生まれました。そうした研究重視の気風のもと、薬学部教授も務めた大村智博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@特別栄誉教授が、感染症治療薬に関する貢献で2015年にノーベル生理学?医学賞を受賞(*1)されたことは、実学の精神にもとづく研究が現在も息づく証でもあります。

博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@薬学部は、北里柴三郎が国立伝染病研究所を辞して創設した北里研究所と同じ白金キャンパスにあります。創設当時の研究の気風を受け継ぎ、北里柴三郎博士とその門下生、さらに、大村智博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@特別栄誉教授へと続く、感染制御を目指した創薬をはじめ、生命と健康に関する幅広い領域の研究を薬学的視点から発展させることを目指しています。また、学内外の共同研究も盛んに行われ、本学をはじめ4大学院が連携する「学際生命科学東京コンソーシアム」での生命科学領域の研究など、新たな取り組みも続いています。

博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@薬学部では、2年次と3年次の2年間に渡り、豊富な基礎実習が教育プログラムに組み込まれています。これらが卒業研究や更にその先の研究力を支える源となります。2017年にはプラチナタワーが竣工し、さらに2019年にはプラチナアリーナが完成することで、白金キャンパスのリニューアルが完了しました。プラチナタワーには、最新の計測機器などが設置され、学生実習や学部?大学院での教育?研究環境のさらなる充実が図られています。プラチナアリーナは、卒業研究会や実務実習報告会など薬学教育の場としても活用されています。

充実した臨床薬学も博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@薬学部の大きな魅力となっています。3つの附属病院(博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@北里研究所病院、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@メディカルセンター)とも強固に連携し、日本の臨床薬学教育?チーム医療教育をリードする存在となっています。附属病院の多くの薬剤師が、薬学部専任教員として学部の教育?研究に携わり、病院での実習をきめ細やかにサポートしています。加えて看護学部教員が看護学を、医療衛生学部教員がリハビリテーション論を教えるなど、学部間の教育連携も密接に行われています。さらに、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院のある相模原キャンパスに、各学部と病院が横断的に利用する教育施設「臨床教育研究棟(IPE棟)」が2017年にオープンし、学部や病院の垣根を越えた交流から、より医療現場に密着した臨床薬学教育、チーム医療教育が生まれていくことが期待されています。
このように、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@薬学部では先進的な研究と実践的な臨床を両輪とし、また融合させ、ポストコロナの新たな薬学教育に挑んでいきます。

(*1)ドリュー大学(Drew Univ. USA)名誉研究フェロー ウィリアム?キャンベル(William C. Campbell)博士、中国中医学院?首席研究員トゥ?ヨウヨウ(Youyou Tu)氏との共同受賞

薬学部長 教授
田辺光男