以下の通り、第478回獣医学科セミナー＜2022-2023年度獣医学奨励賞受賞記念講演＞を開催いたします。
教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。
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【開催日】 11月1日（火）
【会 場】 A棟2階 A21講義室
【時 間】 17:00～
【演 者】 兒玉 朋子先生（獣医薬理学研究室）
【タイトル】
真核生物伸長因子2キナーゼ阻害薬の新規高血圧症治療薬への応用
【要 旨】
真核生物伸長因子2 (eukaryotic elongation factor 2: eEF2) kinase (eEF2K)はタンパク質合成を抑制的に制御する因子である。当研究室ではこれまでeEF2Kが血管系に長期的に作用し肺高血圧症や本態性高血圧症の病態進展に関与することを明らかにした。褐色細胞腫や妊娠高血圧症、肺水腫を伴う左心不全では急激な血圧上昇と急性の臓器障害を特徴とする高血圧緊急症を呈する。高血圧緊急症は直ちに降圧治療を開始しなければ、心臓、脳、腎臓などの臓器障害が急速に進行し、致死的になり得る。高血圧緊急症時には数時間以内の降圧治療が求められていることから、血圧制御機構における急性作用の検討は重要である。本セミナーでは、eEF2K選択的阻害薬であるA484954を用いて、高血圧症の病態形成に関わる血管弛緩作用、交感神経活性、利尿作用等の急性作用に及ぼすeEF2Kの影響について、当研究室で実施してきた研究の概要を紹介する。
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