受験生
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学部長メッセージ

2022年7月1日

獣医学部長
岡野 昇三

獣医学部長より、受験生?ご父母の皆様へのメッセージ

獣医学部は、1966年に北里大の中で3番目の学部として、北里研究所三本木支所があった青森県十和田市に誕生しました。創設時の獣医学部は、畜産学部として発足し、獣医学科と畜産学科で構成されていました。1978年の獣医畜産学部への名称変更、1981年の畜産土木工学科の増設を経て、2007年には獣医学科、動物資源科学科および生物環境科学科の3学科からなる獣医学部へと発展しました。そして創設以来、獣医学科からは6,709名、動物資源科学科からは5,402名、生物環境科学科からは3,626名の卒業生を送り出し、合計15,737名(2022年3月末)の獣医学部同窓生が全国で活躍されています。

獣医学部では、1年次は相模原キャンパスで全学部の1年生が集い一般教育科目を学びます。そして、2年次以降は動物と自然がいっぱいの十和田キャンパスで専門科目を学びます。

十和田キャンパスは、東京ドーム 約8個分(38.4 ha)の広大な敷地に、獣医学科?動物資源科学科?生物環境科学科の講義?実習?研究棟、附属動物病院(小動物診療センター?大動物診療センター)、実験動物棟、動物飼育施設、フィールドサイエンスセンター十和田農場(21 ha)、図書館、多目的体育館、学生ホール、グランド、テニスコート、馬術部厩舎?馬場等が設置され、2年生から6年生までの1,211名の学部学生と21名の大学院生が在学しています。そして、ほとんどの学生さんは徒歩10分以内の通学圏内に居住し、勉強やクラブ活動に夜遅くまで励んでいます。また、北海道八雲町には東京ドーム 約80個分(350 ha)の広大な敷地を有するフィールドサイエンスセンター八雲牧場があり、100%自給飼料による牛肉(北里八雲牛、有機北里八雲牛)の生産、2年次学生の牧場実習および卒業論文?学位論文の研究などに活用されています。なお、八雲牧場で生産された北里八雲牛は、北海道八雲町のふるさと納税の返礼品としても入手可能です。

十和田キャンパスでは、人と動物の共生を目指して「動物生命科学」の探求のため、3学科が特徴ある魅力的な教育?研究を展開しています。

獣医学科は、東北地方における獣医療の中核総合動物病院である附属動物病院にCT、MRI、放射線治療装置、国内唯一の核医学検査装置等の最新の設備?機器を配備し、共用試験に合格してStudent Doctorの資格を得た5?6年生に対する参加型臨床実習の受講する場として、実践に則した獣医学教育を行っています。また、4年生以上の学生さんは獣医学科の20研究室に所属し、基礎獣医学、動物衛生、公衆衛生、臨床分野の卒業論文研究に取り組んでいます。

動物資源科学科では、農医連携教育プログラムが教育の特色の一つとなっており、医科実験動物学、動物介在活動?療法、食の安全、生殖補助医療の4分野でめざましい教育?研究成果を挙げ、多くの卒業生が関連分野に就職しています。また、本学科設立の原点である畜産分野でもAI技術導入等の注目度の高い研究成果が数多く報告され、新技術を用いた大学発ベンチャーを発足させ、研究成果を社会に還元しています。

生物環境科学科では、日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けた教育プログラム「環境修復コース」が運用されており、卒業生の高い就職率達成につながっています。本学科でも、学科設立の原点である農業工学分野へのAI技術の導入によって、注目を集める先端の農業技術の開発が行われています。また、近年の環境変化に伴って、人との関わりが変化しつつある野生動物との共生問題にも積極的に取り組んでいます。

獣医学部では、「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する」という大学の理念の下、動物生命科学を学ぶための理想的キャンパスの実現を目指し、教育?研究?診療の基盤となる環境整備?組織充実に取り組んでいます。皆さんも私達と一緒に獣医学部で学んでみませんか。動物と自然がいっぱいのキャンパスが皆さんを待っています。