第475回獣医学科セミナー<Faculty seminar>「 犬椎間板ヘルニアにおけるヘルニア塊の自然退縮に関する研究」演者:石野 寛和 先生(小動物第1外科学研究室)

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2022-07-04
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A棟3階 A31講義室

イベントの概要

以下の通り、第475回獣医学科セミナー<Faculty seminar>を開催します。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

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【開催日】 7月4日(月)

【会 場】 A棟3階 A31講義室

【時 間】 17:00~

【演 者】 石野 寛和 先生(小動物第1外科学研究室)

【タイトル】

犬椎間板ヘルニアにおけるヘルニア塊の自然退縮に関する研究

【要 旨】

遺伝的に短足および椎間板髄核の早期変性を特徴とする軟骨異栄養性犬種では、他の犬種や動物種と比較して椎間板ヘルニアが好発する。犬の椎間板ヘルニアは、変性した椎間板髄核の逸脱に起因する脊髄損傷および脊髄炎に伴い神経障害を呈する。犬と同様に椎間板ヘルニアが好発するヒトでは、ヘルニア塊が自然退縮するため、外科および保存療法の優劣はないとされている。しかし、犬では保存療法後の再発率が高く、ヘルニア塊を摘出する外科的治療が推奨されている。保存療法後の再発が頻発する要因として、ヘルニア塊の自然退縮が遅いもしくは退縮しない可能性が考えられるが、犬における自然退縮の有無は明らかとなっていない。本セミナーでは、ヒト医学において退縮を促すタンパク分解酵素や血管新生因子、炎症性サイトカイン等の犬ヘルニア塊における発現について、当研究室で実施してきた研究の概要と今後の展望を紹介する。

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