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研究室紹介

幹細胞学

キーワード:#生殖系列 #幹細胞システム #初期化

生殖細胞と幹細胞から生命の謎を探る
受精卵は“全能性”をもち、からだをつくる200 種類以上の細胞を生み出します。私たちは、マウスの生殖細胞の発生のメカニズムを研究しています。生殖細胞の発生では、全能性の獲得、すなわち、初期化がおこっているので、胚性幹細胞(ES 細胞)や人工多能性幹細胞(iPS 細胞)の研究とも密接な関係があります。生殖細胞と幹細胞を用いながら、全能性の獲得機構の解明を目指します。

研究内容

生殖系列と幹細胞システムの成立機構

私たちは生殖細胞特異的なノックアウトマウスを解析し、生殖細胞が多能性の幹細胞へと初期化されることを発見しました。さらに細胞内シグナルが、胚性幹細胞(ES 細胞)の未分化性や、体細胞核の初期化を促進することも示しており、PI3 キナーゼシグナルが様々な多能性幹細胞で未分化性を規定するシグナルであることを明らかにしています。生殖細胞の発生では全能性を発揮するために、発生の過程で様々なリプログラミング(初期化)が起こります。生殖細胞の研究を中心としながら、その成果を多能性幹細胞、体細胞核の初期化、組
織の幹細胞の制御機構の研究へと展開することで、全能性と幹細胞システムのメカニズムを解明していきます。