３！　２！　１！

放たれた光が視細胞を刺激する。途端に浮き足だった声が四方八方から聴こえる。寒風が吹きすさぶ中、L1号館前の広場だけが熱をもっているようだ。カメラを向けられる大木はご存知の通り、裸子植物門マツ亜門マツ綱マツ亜綱マツ目マツ科のモミである。

クリスマスに向けて、北里会が主催するウィンターイルミネーションの点灯式が行われたのは11月30日のことだ。いつも一人でぽつんと立っている柴三郎先生も、人々の活気に包まれてなんだか嬉しそう。そんな柴三郎先生から道路を挟んで反対側に、かの有名な、クリスマスに暗躍する白髭老人のオブジェがぼうっと光っている。人々が去ってひっそりとした空気の中、白髭の老人がぼそっと呟く。「いやあ、コロナには参りましたな。世界を回るのも一苦労です。」柴三郎先生がそれに答える。そんな光景が帰り道を急ぎ自転車を漕ぐ私の脳裏に浮かぶ。思わずふふふと笑ってしまう。

さあて、今年のクリスマスはどうしようかな（多分バイトだな…とほほ)。

なお、北里川柳コンテスト、写真コンテストも12月10日まで募集している様です。皆さま是非奮ってご参加を。