10月19日（月）、相模原キャンパスにて、第30回一般教育部セミナーが開催されました。

今回は、人文社会科学単位の三田順准教授により、「室内画における象徴表現」という題目で、20世紀転換期のデンマーク人画家ヴィルヘルム?ハマスホイの室内画についてご講演いただきました。フェルメールに代表される17世紀オランダの風俗画の系譜で捉えられることの多いハマスホイの室内画を、19世紀末象徴主義の文脈でとらえることの意味や理由が、絵画の解釈にかかわる美術史的考察、心理学的、言語学的な方法にもつながる美学的考察といった複数の角度から説明され、大変充実した時間となりました。講演後は、「絵の解釈とは」といった哲学的テーマにもつながる多岐にわたる質問がフロアから出され、活発なディスカッションが行われました。