研究
Research

増殖生物学講座
水族生理学研究室

研究室について

研究内容

魚の成長の中枢、ホルモンのメカニズムを解明する。
ホルモンは、皆さんも高校の生物の授業で習ったかもしれませんが、からだの中でごく微量で重要な働きをする物質です。ホルモンの中には、脳の神経細胞(いわゆるニューロンと呼ばれる細胞です)で作られるものがあり、脳ホルモンと総称されています。脳ホルモンは脳内でさまざまなニューロンとネットワークを形成し、成長、摂食、成熟、ストレス応答、体色調節などの中枢として機能していると考えられています。当研究室では、水産上重要な魚類や進化的に興味深い魚類を用いて、内分泌の観点から多岐にわたる研究を行っています。脳ホルモンの脳内での分布を組織学的な手法(わかりやすく言えば、顕微鏡で観察することです)で調べたり、脳ホルモン遺伝子の発現量を分子生物学的手法で調べ、その機能を解明します。そうすることで、多様な魚種間での共通点や相違点を明らかにし、海洋生命科学に貢献することを目指しています。このほかに、他の研究機関と共同で、水産上重要な無脊椎動物の生殖メカニズムの解明などにも取り組んでいます。
水族生理学研究室4
水族生理学研究室2
水族生理学研究室
水族生理学研究室1