検査部の紹介

検査部は病院理念に従い、地域医療支援病院として地域と時代のニーズに応えるべく最新機器を導入し、診療?患者サービス向上に努めています。生理機能検査室、細菌検査室、採血室、緊急検査室、一般検査室、輸血センターと6つの部屋から構成され、臨床検査技師と看護師によって運営しています。

検査部として以下の4項目を掲げ、日々研鑽に励んでおります。
  1. 病院理念を尊び、真心をもって対応します。
  2. 迅速、正確な検査結果を提供するように努力します。
  3. チーム医療の一員として信頼される検査部を目指します。
  4. 医療人の自覚を持ち、知識?技術の向上、人材育成に努めます。
中央検査部門 胎児3D4D超音波胎児3D4D超音波
中央検査部門 平衡機能感覚検査平衡機能感覚検査

検査室紹介

生理機能検査室

安静心電図、負荷心電図、24時間ホルター心電図、呼吸機能、腹部?心臓?体表(乳腺/甲状腺/皮下など)?血管系(頸動脈/四肢の動静脈)の超音波(エコー)検査、血圧脈波検査、脳波検査、神経伝導速度検査、針筋電図、聴力検査(標準純音聴力?ティンパンメトリ?脳幹反応聴力)などを行っております。また、様々な手術や検査?治療にも専門的な知識と技術を活かしたサポートを行っています。超音波を用いて腫瘍から細胞を採取する検査(超音波ガイド下細胞吸引検査)や、腎臓や尿管にある結石を超音波で破砕する治療(ESWL)、脳外科手術中のモニタリング検査にも参加しております。
産婦人科領域では、おなかの赤ちゃんの発育状況?先天性異常などを確認する胎児スクリーニング検査と、3D/4D超音波による立体的な動きのある映像で、刻々と変化する顔の表情や手足の動きなどを、ご出産前にご覧頂くことが出来ます。
生理機能検査は患者さんと協力して行う検査が多くあります。わかりやすく説明するように努力いたしますので、ご協力お願いいたします。
中央検査部門 超音波検査室(Aplio 400 キャノンメディカルシステムズ)超音波検査室(Aplio 400 キャノンメディカルシステムズ)
中央検査部門 神経伝導速度検査神経伝導速度検査
中央検査部門 脳波検査 電極装着イメージ脳波検査 電極装着イメージ

細菌検査室

患者さんから採取された検査材料(尿、喀痰、便など)の培養検査を実施し、病原菌がいないかどうかを検査しています。病原菌が検出された場合は、その菌がどのような菌なのかを調べる『同定検査』や、菌に対してどの抗生物質に効果があるかを調べる『薬剤感受性検査』を行います。
迅速抗原検出検査は、インフルエンザウィルス、RSウィルス、アデノウィルス、ロタウィルス、ノロウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ、A群溶血レンサ球菌について行っています。
培養の結果に約二ヶ月間を要する結核菌の検出には、迅速に結果を検出する遺伝子検査(PCR法)を行っています。
また、細菌検査室のスタッフは『院内感染対策チーム』に参加しています。チーム内での役割として、院内感染で問題となる細菌(MRSA、セラチア菌、緑膿菌など)の検出状況や、その他の院内感染に関する情報を、タイムリーに臨床へ提供しています。

採血室

医師の指示のもと、患者さんの血液検査に必要な血液を項目別に採血しております。
採血は痛みを伴う検査ですが、安全で迅速かつできるだけ苦痛が少なく、また取り違えのないように注意しながら行っております。
また感染予防対策を十分に行った上で、一人一人に合わせた方法で実施しています。

緊急検査室

患者さんより採血した血液で、腎機能?肝機能などの生化学的検査、血球算定?血液像?凝固機能などの血液学的検査、感染症などの免疫学的検査、腫瘍マーカーや甲状腺機能などの検査をしています。より精度の高い検査結果を迅速に報告できるように、精度管理を日々、徹底して行っております。
中央検査部門 緊急検査室1
中央検査部門 緊急検査室2

一般検査室

尿、便、髄液、穿刺液などの検査をしています。尿定性試験(蛋白、潜血、糖など)、尿中の細胞を検査する尿沈渣検査は、スクリーニング検査として有用です。患者さんの苦痛も少なく、多くの情報を得ることができます。
また、便潜血反応検査も行っており、大腸がんの早期発見にとても有用です。
中央検査部門 一般検査室1
中央検査部門 一般検査室2

輸血センター

院内における輸血が安全に行えるように、血液型検査をはじめとする輸血関連検査および、輸血用血液製剤の厳格な管理を行っています。
また、予定手術の患者さんには、ご自分の血液を貯め、必要時に輸血する(自己血輸血)を行っています。当検査室では自己血貯血の介助および、自己血の保管管理も行っています。
中央検査部門 日本赤十字社医薬品情報ホームページより転載日本赤十字社医薬品情報ホームページより転載

検査部資格取得者(2022年度)

検査部では、NST(栄養サポートチーム)、糖尿病療養支援チーム、院内感染対策チームなどの『チーム医療』に積極的に参加し、その専門性を活かして貢献しています。日頃よりさまざまな勉強会や学会などに参加することにより、学問?技術の両面での研鑽に努めております。学会認定の資格取得者は以下のとおりです。

超音波検査士(消化器領域8、循環器領域4、泌尿器領域4、体表臓器4、血管領域2、産婦人科領域1、健診領域3)26名
JSCN専門技術師(脳波分野 1、筋電図?神経伝導分野 1)2名
JSCN術中脳脊髄モニタリング認定技術師1名
認定心電検査技師1名
JHRS認定心電図専門士1名
二級検査士(臨床化学 2、血液 2、免疫 1)5名
緊急検査士8名
認定検査士(一般検査士2、血液検査士1、医療情報技師1、臨床生化学免疫化学精度保証管理検査技師1)5名
精度管理責任者1名
糖尿病療養指導士2名
NST専門療法士1名
認定輸血技師1名
認定認知症領域検査技師1名
医療安全管理者1名

検査部の取り組み

病院の掲げる『地域医療を追究し、学べる病院』を目指して、検査部スタッフ全員が安全で精度の高い検査を提供することを志しております。
取り組みの一つとして、地域の中学生を対象とした【ラボセミナー 臨床検査技師職業体験】を2019年8月に実施しました。
その他にも地域の医療従事者向けの研修会を主催しています。
中央検査部 取り組み1
中央検査部門 取り組み2
中央検査部門 取り組み3