放射線部の紹介

放射線部では、病気の診断に必要な画像検査、腫瘍等への放射線治療、冠状動脈などの狭窄した血管の拡張術や腫瘍への動注療法、塞栓術などの血管内手術を実施しております。撮影された画像は画像処理後すぐに画像サーバーへ転送?電子保存され、診察室の各端末(モニタ)で検査結果を観察でき、迅速に読影や診断に活用されております。地域の医療機関と連携を図るため院外からの画像検査及び放射線治療依頼も受け付けております。

医療機関からのご紹介について

放射線部では、医療機関からの紹介患者さんを対象に、CT、MRI、RI、DXA検査および放射線治療の事前予約を行っています。ご紹介に関する詳細は「ご紹介のページ」をご覧ください。

スタッフ紹介

放射線部では診療放射線技師が22名在籍しており、全員が一丸となって医療に必要な放射線を管理し、安全で精度の高い検査、治療を志しております。
さらに、日本放射線技師会、日本放射線技術学会など多数の学会、研修会に参加することで高度先端医療に対応できる知識の研鑽に励んでおります。放射線部における診療放射線技師及び施設の認定資格は以下の通りです。

診療放射線技師 国家?認定資格一覧(博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@5年6月現在)

  • 第1種放射線取扱主任者
  • 医学物理士
  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
  • 肺がんCT検診認定技師
  • 胃がん検診専門技師
  • 放射線治療品質管理士
  • 医療情報技師
  • 臨床実習指導教員
  • 放射線管理士
  • 放射線機器管理士

放射線部 施設認定資格(博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@5年6月現在)

  • 肺がんCT検診施設認定

保有機器

一般撮影装置

人体にエックス線を照射して胸部、腹部、骨、関節など様々な部位を撮影する検査です。人体は骨、筋肉、軟部組織、脂肪、空気などで構成されており、組織によってエックス線の透過率が異なります。目的部位にエックス線を照射し、その透過率の差を利用して画像化します。
胸部の撮影時に息を大きく吸うのは、肺を広げるためです。吸ったところで息を止めないと画像がぶれてしまうので、しっかり息を止めて下さい。腹部の場合は逆に息を吐いたところで止めていただきます。
当院の一般撮影装置には最新鋭で高感度のFPDを採用しているため従来の一般撮影装置より半分以下の線量で画像提供が可能です。
x3【X-3 一般撮影室】
Xp5_alt【X-5 一般撮影室】
x23【X-23 一般撮影室】

乳房撮影装置

x6【X-6 乳房撮影室】
乳房撮影とは乳房を上下方向、斜め上下方向から圧迫し、腫瘍や石灰化の有無、大きさ、形を調べる撮影です。圧迫する時は多少の痛みを伴いますが、がまんできない時は遠慮なく担当技師に声をかけて下さい。
また、当院の乳房撮影装置では、より詳しく調べるため断層撮影(トモシンセシス)や生体組織診断(バイオプシー)が可能です。

エックス線透視装置

消化管に造影剤(バリウム)を注入してエックス線画像を撮影する上部消化管造影検査や注腸検査を行います。これは消化管を膨らませて粘膜の隅々まで造影剤(バリウム)を付着させて見落としのない画像を撮影します。そのため様々な姿勢をとっていただく必要があります。
 また、この装置では内視鏡を併用した内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、泌尿器科で行う経静脈性腎盂造影(IVP)、産婦人科で行う子宮卵管造影(HSG)など多くの科による検査に対応します。
 このたび、エックス線TV室の透視装置が更新に伴い新しくなりました(写真X-21)。国内で2番目に導入された最新の装置となります。
XP1_TV【X-1 エックス線TV室】
主な検査:内容胃透視検査/食道造影検査/嚥下造影検査/イレウス管造影検査/経皮的経肝的胆道造影検査 など
x2【X-2 エックス線TV室】
主な検査内容:経静脈性腎盂造影検査/尿道造影検査/子宮卵管造影検査/イレウス管造影検査/経皮的経肝的胆道造影検査 など

X-21【X-21 エックス線TV室】
主な検査内容:注腸検査/内視鏡的逆行性胆管膵管造影 など

エックス線CT装置(64列?16列マルチスライス)

CTとは、コンピューター断層撮影(CT:Computed Tomography)のことです。ガントリという大きなトンネルに入り360°方向からエックス線を使って撮影し、コンピューター処理をすることで画像を作成します。そのため体のさまざまな方向の断面画像や3D画像などが作成できます。
また、必要に応じて造影剤を注入し、血管や腫瘍をわかりやすくした画像を作成することも可能です。
当院のエックス線CT装置は第1CT(64列マルチスライス)、第2CT(16列マルチスライス)の2台を有し、それぞれの装置の特徴を活かし、低線量肺がん検診や経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA:radiofrequency ablation)なども行っております。
X11-第1CT【X-11 第1CT室】
x22【X-22 第2CT室】

MRI装置(1.5T?3.0T)

MRIとは、核磁気共鳴画像法(MRI:Magnetic Resonance Imaging)の略です。
人体の70%を占める水に含まれる水素原子が強い磁場に反応する性質を利用して、強力な磁場と電磁波を使い、体内から放出される信号をコンピューターで処理することで、人体のあらゆる断面を撮像する検査です。CT検査とは異なりエックス線は使用しませんが、強力な磁場や電磁波を使用するため金属を持ち込むことはできません。また、心臓ペースメーカー(MRI非対応型)などを埋め込んだ患者さんには検査を控えさせていただきます。
当院には第1MRI(1.5T)、第2MRI(3.0T)の2台を有しており、それぞれの特徴を考慮して検査を行っております。
第2MRI(3.0T)では開口部が大きいことで側臥位での検査にも対応でき、閉所恐怖症の方でも大きな圧迫感を感じることはありません。
1.5T_MRI【第1MRI室】
第2MRI【第2MRI室】

血管造影撮影装置

血管造影検査とは、造影剤を使用することにより体の中の血管を写し出す検査です。当院の血管造影室では、循環器内科、脳神経外科、放射線科の3科が主に使用しています。
カテーテルという細い管を血管内に入れ血管の走行や状態を確認し、冠状動脈などの狭窄した血管には拡張術を行います。また腫瘍への動注療法や、腫瘍を栄養する血管を詰める塞栓術も行います。
緊急対応も昼夜問わず365日可能となっているため、ただちに治療が必要な急性心筋梗塞でも迅速な治療が可能です。
x10【X-10 血管造影室】
主な検査?治療実績
?冠状動脈造影(CAG) 
?冠状動脈形成術(PCI) 
?電気生理学的検査(EPS) 
?高周波カテーテルアブレーション(ABL) 
?体内式ペースメーカー埋込術 
?体外式ペースメーカー挿入術 
?ペースメーカージェネレータ交換  
?ペースメーカーリード交換 
?経皮的動脈形成術(PTA) 
?肺動脈造影(PAG) 
?肝動脈化学塞栓術(TACE)
?シャントPTA 
?部分的脾動脈塞栓術(PSE) 
?バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO) 
?副腎静脈サンプリング 
?脳血管造影

骨塩定量測定装置

x-7【X-7 骨塩定量測定室】
DXA法(二重エックス線吸収測定法)という方法で骨密度の測定を行っております。骨の密度がある一定の状態よりも低くなると骨粗鬆症と呼ばれます。骨折リスクの高い腰椎や大腿部の付け根の骨の骨密度をエネルギーの違う2種類のエックス線を使用することにより測定します。

核医学診断装置

x13【X-13 体外測定室】
目的の臓器や機能を調べるために、微量の放射性医薬品を注射などで投与し、体内に取り込まれた放射線医薬品から出てくる放射線をガンマカメラという装置で測定し記録する検査です。
一般撮影やCT検査などは主に臓器の形の異常をとらえるのに対して、核医学検査では臓器の働き(機能)をとらえることができます。そのため非常に鋭敏な検査であり、他の検査では分からない病気を見つけることもあります。
骨シンチ、脳血流シンチ、脳(DaT)スキャン、心筋(MIBG)シンチ、腎シンチ(Tc-MAG3:レノグラム)等、院外より多数ご依頼をいただいております。他検査も実施しております。

放射線治療装置

治療 2024【X-16 放射線治療室】
高エネルギーのエックス線や電子線を病巣に照射し体に傷をつけることなく、がんの根治をめざす根治的治療や、再発防止のための予防的治療、疼痛緩和を目的とした緩和的治療など各科と連携し目的に応じた放射線治療を行っております。
高エネルギーのエックス線や電子線を照射するため、照射方法は事前に治療計画で綿密に計画され、周囲の正常組織への影響は最低限に抑えて治療にあたっております。

病室回診用エックス線撮影装置

病室回診用エックス線撮影装置【病室回診用エックス線撮影装置】
移動が困難な患者さんのために、病室のベッド上でエックス線撮影します。当院の回診車にはFPDが搭載されているためベッドサイドで撮影した画像でもその場で即時に確認できます。
また病院の無線ランを経由して画像サーバーへ転送?電子保存され診察室の各端末(モニタ)でも即時に確認できます。

外科用エックス線透視装置

主に整形外科手術において、骨折した骨の固定や人工関節を固定する際にエックス線で透視して手術の手助けを行います。
外科用エックス線透視装置1【外科用エックス線透視装置】
外科用エックス線【外科用エックス線透視装置】

結石破砕装置

x8【X-8 結石破砕室】
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は、音波の一種である衝撃波を体外から結石に向けて照射し、筋肉や他の臓器を傷つけることなく結石のみを細かく破砕し、尿とともに体外に排泄させ除去する治療です。

各検査室案内図

検査室案内図
各検査室の案内図(クリックすると開きます)
【X-2 エックス線TV室】
主な検査内容:経静脈性腎盂造影検査/尿道造影検査/子宮卵管造影検査/イレウス管造影検査/経皮的経肝的胆道造影検査 など