平成30年度 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@ 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術?術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1719 719 706 1112 2110 2795 4722 7064 3040 304
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 87 5.15 6.17 2.30 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術?処置等21あり 71 16.37 22.18 30.99 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術?処置等21あり 65 10.35 11.34 3.08 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 48 8.94 6.19 14.58 5.50
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術?処置等2なし 28 7.61 11.32 7.14 0.00
小児科には腎疾患、心疾患などの各専門分野があり、またそれぞれの専門分野において多様な疾患を取り扱っております。ですので本リストは当科で力をいれているもの、というよりは患者様の入院が多いものとしてみることができ、地域のニーズにあわせた医療を提供できているのだと考えております。

当地域においては、重症またはより未熟な早産低出生体重児を診療できる施設として当院は基幹病院となっており、その対応ができるようスタッフの増員、またベッドを増やすことで地域の周産期医療に貢献できるよう体制を整えております。またそのような早産低出生体重児の患者様や当院に通院に頂いているような基礎疾患がある患者様は呼吸器感染症により入院加療を必要としやすいため、気管支炎や細気管支炎などの呼吸器感染症の患者様の入院が多くなっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 204 17.19 22.27 24.02 65.35
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 88 19.68 24.26 39.77 71.33
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 68 20.79 23.98 16.18 29.43
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術?処置等2なし 53 17.81 16.80 28.30 70.38
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術?処置等1なし 46 22.59 20.71 43.48 69.39
形成外科?美容外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術?処置等2なし 87 2.20 3.15 0.00 70.15
140140xxxxxxxx 口蓋?口唇先天性疾患 56 12.39 9.46 0.00 7.25
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術?処置等1なし 34 4.82 4.86 0.00 43.32
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術?処置等2なし 31 12.58 8.16 3.23 70.87
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 29 4.07 6.33 0.00 36.69
当科は開設から40年以上経過しており、豊富な診療実績を誇る施設となっています。オールラウンドに診療を充実するよう努め、特に顎顔面、口唇口蓋裂、腫瘍、手外科、マイクロサージャリー、美容外科ではそれぞれ専門スタッフが主体となって診察、手術を行っています。
最近では眼瞼疾患、特に加齢に伴う眼瞼下垂の手術が増えています。機能的障害を改善するのみではなく、整容面にも配慮しながらそれぞれの患者さんに見合った手術を行っています。口唇口蓋裂は大学病院でありながら、各科の連携が取りやすい本当の意味でのチーム医療を目指し治療を行っています。また『口唇口蓋裂?親の会』を開催し、各スタッフからの講演と親同士の交流会を通して疾患や治療に対する理解を深め、治療の向上に努めています。皮膚悪性腫瘍に対しては皮膚科、放射線科と共に治療にあたり、近隣医療機関からの紹介も多く、治療件数も年々増加しています。なお、悪性腫瘍に限らず良性皮膚腫瘍や脂肪腫、ガングリオンなども治療を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術?処置等1あり 手術?処置等2なし 47 3.38 3.02 0.00 63.57
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術?処置等2なし 副傷病なし 43 20.37 21.16 9.30 55.47
010010xx01x8xx 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術?処置等28あり 22 70.73 69.21 9.09 62.82
010020x099x00x くも膜下出血、破裂脳動脈瘤(JCS10未満) 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 20 3.45 8.31 0.00 59.35
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 19 7.79 7.28 5.26 46.47
脳ドックや頭痛等の軽微な症状に対するMRIを用いた血管撮影により未破裂脳動脈瘤が多く発見されるようになった。当科では脳動脈瘤に対して開頭クリッピング術と脳血管内治療の両方の立場で充分な検討を行った上で、より安全で確実な方法を用いて根治的治療を行っている。2018年度の未破裂動脈瘤に対しては、20件が開頭クリッピング術で20件が脳血管内治療であった。また破裂動脈瘤に対しては、17件が開頭クリッピング術で20件が脳血管内治療であった。これらの均等な数値を見るといかに血管内治療と開頭手術のバランスのとれた検討がなされているかがわかる。脳腫瘍に対しては、覚醒下手術?電気生理学的脳機能モニタリング?ニューロナビゲーションシステム?蛍光診断?蛍光血管撮影?術中血管撮影?術中CT等を駆使して、安全で確実な摘出術を行ない、術後放射線化学療法を追加している。多くの治験に参加しているのも特徴である。悪性脳腫瘍の比率が高く、最終的な方向性を考えた上で治療を進めている。2018年度の頭蓋内腫瘍摘出術は106件行なっている。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術?処置等2なし 183 10.78 11.87 0.00 70.11
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔?胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術?処置等2なし - - - - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - - - -
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - - - -
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし - - - - -
呼吸器外科は、胸部において心臓、食道以外のすべての臓器の疾患を対象に、手術を中心とした治療を行っています。原発性肺癌に対する手術が最も多く全手術症例の約6割を占めています。その他、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、気胸などに対する手術を行っております。いずれも低侵襲な胸腔鏡下手術が中心で、術後の退院までの期間は4~7日です。原発性肺癌に関しては、肺癌診療ガイドラインに準拠し、かつ、個々の患者さんのリスクを詳細に評価した上で手術の適応や術式を決定しています。心臓や腎臓の病気があり、手術のリスクが高いと思われる場合も、他科と連携し安全に手術を行っています。また、呼吸器内科、放射線治療科とカンファレンスを行い、必要ならば、手術の前後に化学療法や放射線治療を加え、積極的に根治を目指した治療を行います。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術?処置等2なし 83 10.23 12.01 7.23 76.14
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術?処置等1なし、1あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 67 4.85 5.50 2.99 72.31
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術?処置等1なし、1,3あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 50 3.24 11.01 0.00 69.46
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術?処置等1なし 手術?処置等21あり 副傷病なし 33 22.91 24.00 3.03 65.67
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術?処置等1なし 手術?処置等21あり 25 20.00 22.91 8.00 69.36
当科は大学病院としては日本では数少ない「新生児から高齢者まで、心臓から末梢血管まで」を網羅する心臓血管外科です。新生児に対するJatene、Norwood手術、超低出生体重児に対する胸腔鏡下動脈管クリッピングなどの症例から、成人の低侵襲右小開胸僧帽弁?大動脈弁手術、僧帽弁形成、自己弁温存大動脈弁基部置換術、胸部?腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術などを数多く行っています。急性大動脈解離などの緊急症例は365日24時間体制で受け入れています。また、当院ではペースメーカー手術を心臓血管外科と循環器内科が協力しながら手術室で行っております。診断群分類別患者数で最も多いのは血管外科領域の腹部大動脈腸骨動脈瘤手術で、2018年は腹部大動脈腸骨動脈瘤手術120例中108例がステントグラフトを用いた手術でした(破裂症例他含む)。また、上記の背景からペースメーカー手術も多数行われており、その他末梢血管手術、弁膜症手術、大動脈解離に対する手術などが数多く行われています。
詳細につきましては当科ホームページ
https://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/cv-surg/index.html
もしくは年報
https://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/cv-surg/shared/pdf/2018.pdf
を御参照ください。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 115 3.00 2.82 0.00 3.86
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 17 3.00 3.14 0.00 2.06
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 13 3.00 8.26 0.00 2.23
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 12 6.00 5.49 0.00 12.50
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 副傷病なし - - - - -
小児外科の入院手術でもっとも多いのは鼠径ヘルニアで,年間120~150例前後の手術を行っています.2泊3日の入院で手術を行っています.鼠径部アプローチで手術を行っていますが,約1cmの創で手術を行っており,安全な手術が可能で整容面でも腹腔鏡手術とそん色ないと考えています.停留精巣に対しては,精巣機能障害ができるだけ進行しないよう1歳前後で手術を行っています.入院は2泊3日で,術後は思春期までは精巣の発育を観察しています.「腹壁瘢痕ヘルニア等」とあるのは臍ヘルニアです.最近乳児期早期から外来通院での圧迫療法を行い,整容面でも優れていますが,乳児期後期以降の受診例など整容面で気になる際は2泊3日の入院で臍形成術を施行しています.創が臍内に隠れるような術式を工夫しています.虫垂炎は,虫垂周囲膿瘍を伴わないもの伴うものも合わせ年間30例前後の入院があります.1回の入院での治療完遂,総治療日数の短縮のため,虫垂周囲膿瘍の有無に関わらず緊急手術の方針としています.腹腔鏡下虫垂切除術を採用し,膿瘍を伴わない虫垂炎では術後3日目の退院が可能です.ただし,軽症例に対しては保存治療を選択しています.
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 1039 3.07 5.39 0.19 73.59
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 520 3.08 2.84 0.00 69.44
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 456 4.53 8.00 0.00 67.98
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 285 8.28 9.75 0.00 54.82
020150xx97xxxx 斜視(外傷性?癒着性を除く。) 手術あり 146 3.00 3.22 0.00 30.43
当科は緑内障、白内障、網膜?硝子体疾患、角膜?屈折矯正、斜視?神経眼科等、幅広い眼疾患に対して各分野に熟練した専門医を擁し高度な医療を提供しております。白内障?緑内障手術をはじめ、各分野ともに多くの症例数と高い治療水準を誇ります。入院される患者様の多くは手術目的であり、いずれの手術もクリニカルパスを導入しており、全国平均よりも短い入院日数での手術加療が可能となっています。重症度や緊急性の高い患者様の診断?治療を迅速、的確かつ安全に行い、症状が安定した患者様は地域の医療機関で経過観察を受けて頂けるよう病診連携にも力を入れ、患者様の通院や外来待ち時間の負担を軽減できるように努めております。
耳鼻咽喉科?頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 127 7.31 7.89 0.00 16.87
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 84 18.23 13.57 0.00 68.08
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等23あり 76 26.00 36.03 0.00 57.79
030150xx97xxxx 耳?鼻?口腔?咽頭?大唾液腺の腫瘍 手術あり 76 7.59 7.37 0.00 53.13
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 66 6.24 5.43 0.00 45.11
アデノイド増殖症、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症に対するアデノイド切除?口蓋扁桃摘出術は、多くの症例数を有しています。また慢性副鼻腔炎や鼻副鼻腔腫瘍に対する手術は磁気式ナビゲーションガイド下に内視鏡を用いて安全に配慮した治療を行っています。口腔咽頭や耳下腺、顎下腺の良性腫瘍に対する手術も多く手がけています。頭頸部の悪性腫瘍に対しても内視鏡下経口的切除(TOVS,ELPS)や咽喉頭切
除術など最新の治療を取り入れつつ、手術、化学療法、放射線治療、分子標的治療、免疫療法など幅広い治療を行っています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 42 24.21 20.92 14.29 74.07
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術?処置等2なし 副傷病なし 29 10.59 13.66 6.90 66.00
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 28 15.75 16.18 21.43 68.07
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術?処置等2なし 副傷病なし 27 13.93 14.49 3.70 45.11
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 27 11.22 7.28 11.11 61.37
神経内科は、社会の認知度を上げるため、また精神科や心療内科との差別化を図る目的で「脳神経内科」へと、日本神経学会での総意のもとに標榜科名を変更することとしました。聞きなれない診療科かもしれませんが、診療内容はこれまで通り脳梗塞や髄膜炎など急性疾患から、パーキンソン病やALSと言った難病である慢性期の疾患を診ております。そして一般的な症状の「歩きにくい」や「頭痛」?「めまい」?「しびれ」に対応し、その原因を調べ治療しています。
?脳梗塞について
脳梗塞は、脳の血管がつまって生じる疾患です。血管がつまる3大原因として、動脈硬化?心臓の不整脈(心房細動)?高血圧があり、それぞれアテローム血栓性梗塞?心原性脳塞栓?ラクナ梗塞と呼ばれます。それらは再発予防法が違うため、きちんと診断することが大切です。また、発症から4.5時間以内であれば血栓を溶かす治療(血栓溶解療法)を受けられる可能性があります。6時間以内であればカテーテルによる血管内治療を受けられる可能性もあります。とにかく早く受診していただく事が大切で、救急隊に連絡してください。これらの再還流療法を受けた約4割の方が、軽度の後遺症のみ残存、または後遺症なく退院されてます。脳梗塞を疑う症状としては、①半側の顔の麻痺 ②呂律の回りにくさ?言葉の出にくさ ③片側の手足の動かしにくさです。
?免疫介在性?炎症性ニューロパチーについて
「免疫介在性ニューロパチー」は聞きなれない疾患ですが、脳と顔面?手足をつなぐ電気のコード(末梢神経)が、自分の体で作られた蛋白(抗体)により障害を生じる病気です。急性と慢性のタイプがあります。急性タイプは風邪や下痢になった約1週間あとから、手足の力が日に日に入らなくなるギラン?バレー症候群と呼ばれる疾患です。重症では呼吸や飲み込みも障害され命にかかわります。慢性タイプは四肢の痺れと脱力が何度も繰り返し生じるCIDPと呼ばれる疾患です。昔は有効な治療法がありませんでしたが、現在は早期の点滴治療(免疫グロブリン大量療法やステロイド)や血漿交換が効果を示します。これらの疾患も早期の治療が大切です。
?多発性硬化症は、中枢神経における電気のコードに当たる髄鞘が、自分自身の免疫により攻撃され障害される疾患です。脳神経細胞の存在する領域ならどこでも症状の出現する可能性があり、視神経や脳?脊髄のあちこちが多発性に何度も障害されるのが特徴です。若い年齢から発症し、何度も繰り返すと後遺症が積み重なり寝たきりとなってしましますが、最近では早期に疾患修飾薬を導入することで、予後を大幅に改善するとが可能となってきております。
?てんかんは子供に多いと思われがちですが、高齢となって発症することも多く、脳血管障害や認知症に伴ってけいれん発作を生じることが意外と少なくありません。最近は新規の抗てんかん薬が使用可能となり、以前よりけいれん発作のコントロールが良好となっております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 154 7.82 8.98 2.60 64.55
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術?処置等1なし 102 13.52 12.51 0.98 60.53
080090xxxxxxxx 紅斑症 53 13.89 10.07 0.00 56.06
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術?処置等2なし 42 3.62 8.16 2.38 75.05
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 40 12.60 10.30 0.00 34.08
皮膚科では髄膜炎や眼症状、聴神経や顔面神経や運動神経などの神経麻痺症状を合併した帯状疱疹の患者様や、悪性腫瘍などの免疫低下状態に合併した重症帯状疱疹患者様を入院で加療しています。次いで、糖尿病、膠原病、血管炎などの全身疾患による易感染性を持つ患者様に発症することの多い皮膚の急性膿皮症の患者様の治療を行っています。さらに、薬疹などの紅斑症、アトピー性皮膚炎などの湿疹?皮膚炎群の治療を積極的に行っています。また、外来での切除が困難な粉瘤や外毛根鞘性嚢腫や脂肪腫などの皮膚良性腫瘍や、将来的に悪性腫瘍発生の可能性がある脂腺母斑や色素性母斑などの皮膚良性腫瘍の患者様の外科的な腫瘍摘出術を入院で行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 副傷病なし 158 2.34 4.29 0.63 60.20
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1あり 副傷病なし 149 2.15 2.53 0.00 69.26
110080xx03xxxx 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 114 4.33 3.03 0.00 71.64
110080xx9907xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等27あり 88 4.00 4.18 0.00 69.03
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 78 9.96 12.63 0.00 67.08
泌尿器科では結石や腫瘍、狭窄などによる尿管通過障害となる水腎症に対し、尿管ステント留置術や腎瘻造設術、腎盂形成術を目的に入院される患者様が最も多くなっています。また、当科は従来より前立腺がん、膀胱がん、腎がんなど泌尿器がんの治療に積極的に取り組んでいることから、これらの治療を目的に受診される患者数が上位を占めています。早期の泌尿器がんに対しては内視鏡手術やロボット支援手術、放射線療法による低侵襲治療を、進行がんに対しては新規承認薬剤を駆使した集学的治療を行うなど、個々の患者様のニーズに合わせた治療法が選択できる体制を整えております。特に近年では、前立腺がんの診断、治療の要望が増加しております。診断に際して、経直腸的生検で診断が困難な場合は、経会陰的生検も取り入れ、診断の精度向上に努めております。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸?体部の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等24あり 副傷病なし 136 5.54 4.85 0.00 56.41
12002xxx01x0xx 子宮頸?体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術?処置等2なし 77 12.57 12.58 0.00 57.65
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 53 9.96 9.87 0.00 44.49
120010xx99x50x 卵巣?子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等25あり 副傷病なし 42 4.43 4.61 0.00 62.19
12002xxx02x0xx 子宮頸?体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術?処置等2なし 38 2.66 3.20 0.00 42.26
当院は神奈川県北西部の婦人科悪性腫瘍診療の中心的役割を担っており、子宮頸癌、体癌、卵巣癌を中心に、婦人科悪性腫瘍の診療を多数行っています。子宮頸癌の初回治療は手術または放射線療法、子宮体癌の初回治療では手術が中心ですが、子宮頸癌、体癌とも進行例、再発例では化学療法を行っています。また、卵巣癌初回治療では、手術と化学療法を組み合わせて治療が行われます。一方、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸部上皮内腫瘍などの良性子宮腫瘍、前癌病変症例に対する手術も多数行っています。以上の状況を反映して、子宮頸癌、体癌に対する化学療法、手術、放卵巣癌に対する化学療法、子宮良性腫瘍に対する手術、子宮前癌病変に対する手術などの入院回数が多くなっています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 副傷病なし 236 10.09 10.00 0.00 71.14
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等25あり 109 22.39 19.34 0.00 69.61
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 100 14.04 14.58 5.00 71.57
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 副傷病あり 80 20.21 17.28 1.25 71.40
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術?処置等2なし 72 26.07 19.06 5.56 74.22
呼吸器内科では肺癌化学療法導入のための入院が最も多くなっています。通常、肺癌の病理診断、病期診断のための気管支内視鏡検査や画像検査は、リスクが少ない場合には外来で行います。肺癌と診断され治療として化学療法が選択された場合、副作用などを確認するために初回治療はほとんど入院で行っています。2回目以降は副作用が管理可能であれば外来で治療を継続しています。間質性肺炎は、急激に悪化(急性増悪)した場合、予後不良であり、入院の上ステロイド大量療法や免疫抑制剤の投与を積極的に行っています。改善した場合にも酸素療法の導入が必要になることが多く、その後の療養のため転院が必要になることがあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術?処置等2なし 357 4.89 5.15 0.00 64.10
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術?処置等11あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 233 3.67 3.01 0.00 67.99
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術?処置等1なし、1,2あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 223 3.98 4.47 0.00 68.91
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術?処置等12あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 114 3.37 3.15 0.00 68.65
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術?処置等11あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 101 5.20 5.81 0.99 73.22
症例数一位は頻脈性不整脈に対するカテーテル治療です。薬物抵抗性の不整脈、あるいは心房細動に対する肺静脈隔離術の需要の増加などを背景にカテーテルによる治療が必要な患者が増加してきています。
症例数二位三位四位は狭心症などの虚血性心疾患患者です。慢性冠動脈疾患患者の冠動脈インターベンション治療の適応は、冠動脈の内圧を測定して生理的狭窄か否かを判断するFFRなどの診断法を行うことにより厳格に判断しています。
症例数五位は弁膜症です。高齢化を背景に、大動脈弁狭窄症をはじめとする弁膜症による患者の検査?治療共に増加傾向にあります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 50 14.24 12.05 4.00 63.54
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1あり 副傷病なし 41 7.93 7.18 0.00 53.88
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術?処置等2なし 25 31.16 21.40 0.00 53.36
110280xx99010x 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等21あり 副傷病なし 24 16.75 14.21 4.17 64.88
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術?処置等21あり 19 48.21 35.72 5.26 68.37
当科では、①非透析期慢性腎不全の悪化抑制に対する治療、②急性?慢性腎疾患の腎生検と治療、③慢性維持透析の開始及び継続治療中の合併症入院診療が主体である。外部及び院内からの紹介受診が90%弱である。内容は腎炎、先天性腎疾患、腎不全、腎移植後と多様である。腎炎、腎生検、安定した維持透析開始例、短期間腎不全教育入院にクリニカルパスを導入している。本年度から腎代替療法選択に関する外来体制を整えており、腹膜透析開始例も増加している。紹介入院では腎臓以外に多臓器障害合併が多く、高齢化もあり入院期間が長めになる場合があり、逆紹介を進める必要がある。血管アクセス作成や腹膜透析カテーテル挿入などの観血的処置は基本的に外科系で行うが合併症を伴う場合は当科に入院する例も見受けられる。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術?処置等2なし 副傷病なし 125 2.66 3.56 8.00 36.59
160100xx99x00x 頭蓋?頭蓋内損傷 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 31 5.77 7.35 12.90 38.19
161070xxxxx10x 薬物中毒(その他の中毒) 手術?処置等21あり 副傷病なし 28 5.14 7.03 14.29 43.18
010230xx99x10x てんかん 手術なし 手術?処置等21あり 副傷病なし 18 5.33 11.39 44.44 66.00
160100xx97x10x 頭蓋?頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術?処置等2あり 副傷病なし 16 23.06 24.12 50.00 64.63
救命救急?災害医療センターでは、3次救急施設として重症の救急患者の受入れを行っています。2018年度の患者数は2,709例で、特に心肺停止での搬送が687例、ショックでの搬送が208例、外傷は525例でした。疾患群分類では、急性薬物中毒が最も多く、患者の背景には精神疾患や自殺企図などの問題があり、多くの場合精神科の診療が必要となります。重症の場合は集中治療管理を要しますが、多くの患者は短期間で回復し退院となります。てんかんは重積状態で搬送されることが多く、様々な原因により生じるため、原因に対する精査や治療が必要となります。外傷患者の中では頭蓋?頭蓋内損傷が最も多く、重症頭部外傷では、緊急開頭手術となる場合が多くなります。その後も集中治療管理やリハビリテーションなどで在院日数が長くなり、遷延性の意識障害や身体機能障害のため、転院率が高くなります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術?処置等24あり 副傷病なし 80 19.20 16.17 0.00 66.35
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術?処置等24あり 副傷病なし 62 43.74 32.36 4.84 66.37
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術?処置等23あり 34 39.53 32.83 2.94 66.53
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術?処置等22あり 32 38.03 40.13 6.25 55.59
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術?処置等23あり 副傷病なし 29 15.00 17.10 0.00 62.48
当科は東京都西部(町田市)と神奈川県央部(相模原市)の造血器悪性腫瘍診療の中心的役割を担っており、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの診療を行っています。治療が必要な場合、初回治療は副作用の確認のため入院にて行っていますが、その後外来治療が可能な状況であれば、できる限り治療は外来で継続しています。
入院病棟では必要に応じて高度の化学療法に対応できる無菌室での治療を行っており、また外来では専門スタッフの揃った化学療法室での治療を行います。
当科が担当するエリアは血液疾患の診療可能な施設が少ないため、関連施設との連携診療を行っています。大学病院以外での診療が可能な場合には転院をお願いさせていただくことがありますので、御協力をお願いします。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術?処置等2なし 副傷病なし 184 4.54 10.08 4.35 73.51
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ?粘膜切除術 手術?処置等2なし 173 7.18 8.52 0.00 73.84
060050xx97x00x 肝?肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術?処置等2なし 副傷病なし 168 7.91 10.42 0.00 72.89
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術?処置等24あり 副傷病なし 119 7.53 9.58 0.00 66.79
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術?処置等1あり 手術?処置等2なし 94 2.49 5.14 1.06 69.38
食道表在がん?早期胃がんに対する内視鏡治療に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。大きな病変でも一括切除を行うことで遺残再発がほとんどない確実な治療を行えることが利点であり,周辺施設から多くの患者様の紹介を受け入れています。胆膵領域の悪性病変は一般的に早期発見が困難であり,診断や治療には高い専門性が求められます。当科は数多くの胆道がんや膵臓がんの内視鏡診断,治療を行うのみでなく,治療が困難な巨大結石や難治性の良性胆管狭窄等に対しても積極的な治療を行っています。そして,外科,放射線科,麻酔科などの診療科や他職種と連携したチーム医療を実践し,すべての消化器疾患の集学的治療対応が行える専門医療機関として重要な役割を果たしています。
詳細につきましては当科ホームページ
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/syokakinaika/
を御参照ください。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 122 12.07 15.30 0.82 70.96
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術?処置等2なし 副傷病なし 121 13.26 16.49 0.00 70.03
060050xx02x00x 肝?肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術?処置等2なし 副傷病なし 54 12.30 13.92 0.00 68.57
06007xxx010x0x 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術?処置等1なし 副傷病なし 46 17.80 26.14 0.00 66.04
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等26あり 副傷病なし 34 3.85 4.33 0.00 68.62
当科での入院目的は,手術治療,抗癌剤治療,放射線治療,外科的処置および緩和治療です.患者数はDPC分類に基づき記載されているため部分的な数字となります.各領域の専門性を重視し,良性疾患,炎症性疾患や各消化器癌を中心に低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に導入しています.

?結腸の悪性腫瘍(手術,手術なし),直腸肛門の悪性腫瘍(手術,手術なし)
大腸癌の年間手術数は約240例(結腸癌165例,直腸癌75例)であり,すべての症例を腹腔鏡下手術で施行しています.また,手術後の再発症例や治癒切除不能症例に対する化学療法および放射線治療も行っています.

?胃の悪性腫瘍(手術)
胃癌の年間手術件数は約140例で,その内の約70%の症例に対して腹腔鏡下手術を施行しています.

?肝胆膵の悪性腫瘍(手術)
肝胆膵悪性腫瘍の手術は約190例で,そのうち肝切除,膵体尾部切除はや約90%の症例に対して腹腔鏡下手術を施行しています.
膠原病?感染内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし 28 23.18 15.58 0.00 51.11
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術?処置等2なし 14 36.50 19.06 0.00 66.93
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 11 20.45 12.58 0.00 69.27
070560xx99x6xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術?処置等26あり - - - - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術?処置等2なし - - - - -
当科は神奈川県央?北部や横浜市北、東京都町田市、八王子市、山梨県東部富士五湖地域からの通院患者の診療を担っております。その診療対象は、膠原病、膠原病類縁疾患、関節リウマチ、不明熱を中心に、マラリアやデング熱、HIVなどの特殊な感染症の診療も行っています。多臓器に病変を有する重症例で入院診療が必要となりますが、強力な免疫抑制治療を行うことで寛解に至る例も多くなりました。皮膚筋炎、ANCA関連血管炎などの間質性肺炎を合併する症例では強力な免疫抑制療法に加え、呼吸管理、感染症などの合併症への対処のため入院期間が長くなる傾向があります。2019年2月から関節リウマチの生物学的製剤導入パス入院も開始し、患者教育、安全かつ最適な生物学的製剤投与の実践を行っています。
乳腺?甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術?処置等2なし 168 11.93 10.59 0.60 59.60
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等24あり 126 7.31 4.28 0.00 54.31
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術?処置等2なし 94 8.66 6.23 0.00 57.48
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術?処置等1なし 79 6.70 8.68 0.00 57.35
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術?処置等2なし 47 5.64 7.49 0.00 54.96
当科の手術は、乳腺疾患と甲状腺疾患に分けられます。」乳腺疾患は主に乳癌であり年間約300症例の手術を行っています。保険適応になって以来乳房切除術が増加傾向ですが、やはり可能であれば乳房を温存する手術が多くなっています。しかし、リンパ節転移のない症例には郭清を省略するセンチネルリンパ節生検を行い、低侵襲な手術を行っています。また、化学療法遠敷がん治療において重要な治療です。術後や再発の治療以外に、手術の前に行う治療も積極的に取り入れており、治療成績と乳房温存率の向上を目指しています。甲状腺疾患は、癌と手術適応となった良性疾患です。近隣では手術可能な施設が少ないことから症例数が多くなっています。甲状腺疾患でも低侵襲な手術を目指し神経刺激装置や内視鏡手術の導入も行っています。
内分泌代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術?処置等21あり 副傷病なし85歳未満 67 12.76 13.90 0.00 55.61
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術?処置等21あり 副傷病なし85歳未満 35 13.46 14.27 2.86 60.11
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術?処置等21あり 副傷病あり85歳未満 22 15.05 15.14 0.00 62.68
100060xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術?処置等21あり 副傷病なし85歳未満 21 12.10 13.16 0.00 42.95
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術?処置等2なし 副傷病なし85歳未満 18 11.00 11.05 0.00 48.39
内分泌代謝内科は、糖尿病、脂質異常症などの代謝疾患、内分泌領域では下垂体疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、内分泌腫瘍、電解質異常などを幅広く診療し、診断と治療を行っています。
当科における入院は外部医療機関からの紹介が多く、2型糖尿病教育入院、または血糖管理困難例における治療介入、合併症精査を目的とした入院が上位を占めています。内分泌領域では原発性アルドステロン症における副腎静脈サンプリング検査目的入院をはじめ、あらゆる内分泌疾患の検査や治療に対応しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 301 30 40 160 10 64 1 7,8
大腸癌 107 84 112 146 46 180 1 7,8
乳癌 146 132 48 25 90 40 1 7,8
肺癌 161 51 150 393 58 323 1 7,8
肝癌 64 63 29 25 12 178 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 13.79 54.42
中等症 99 18.89 69.58
重症 33 21.64 78.64
超重症 22 20.95 79.09
不明 - - -
成人市中肺炎では、中等症以上での入院が多くなっています。軽症では、多くは外来で治療を行いますが、肺癌などの呼吸器疾患や基礎疾患がある場合には入院となることもあります。中等症?重症では、慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎などの呼吸器疾患や他臓器疾患を有する場合が多く、呼吸不全(低酸素血症)や年齢などの単独リスクで入院となることも少なくありません。中等症?重症では在院日数が長くなる傾向にあります。超重症ではICU管理を行っています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 161 26.24 71.60 31.38
その他 27 22.07 68.44 1.60
?脳梗塞の患者のほとんどは発症3日以内に入院し治療します。その他、頭部のCTやMRIを施行し、偶然発見された場合、原因を調べるために3日以降に入院する場合もあります。脳梗塞の原因は、心臓の不整脈(心房細動)や動脈硬化、高血圧が主体でそれぞれ予防法が異なります。その他にも癌に伴って血液が固まりやすくなったり、下肢にできた血の塊が心臓の隔壁に穴を通って、また肺の血管の動脈と静脈が直接つながっているなどで脳の血管が詰まることもあります。このような特殊な原因があるため精査を行い最適な予防法を見つけます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 51 0.00 28.88 33.33 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 31 0.00 56.52 16.13 0.00
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -
K570-3 経皮的肺動脈形成術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
小児科では主に内科疾患を治療している中で、新生児仮死の蘇生はDPC上では手術として扱われております。当地域において、重症な新生児を診療できる施設として当院は基幹病院となっており、地域の周産期医療体制を担っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 320 2.22 14.97 28.75 67.29
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 99 3.14 15.74 34.34 69.19
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 51 3.84 17.98 31.37 69.84
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 43 2.56 21.91 20.93 26.65
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 39 5.15 23.90 46.15 56.46
形成外科?美容外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 56 0.00 1.25 0.00 70.27
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 41 0.88 7.85 2.44 71.44
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 33 0.03 1.09 0.00 68.21
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 26 1.73 4.81 0.00 47.00
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 25 0.92 1.16 0.00 29.80
当科では形成外科疾患に対しオールラウンドに診療を充実するよう努め、特に顎顔面、口唇口蓋裂、腫瘍、手外科、マイクロサージャリー、美容外科ではそれぞれ専門スタッフが主体となって診察、手術を行っています。
最近では加齢に伴う眼瞼下垂の手術が増えています。眼瞼挙筋前転法により機能的障害を改善するだけではなく、見た目の若返りや美しさを十分に考慮しながらそれぞれの患者さんに見合った手術を行っています。
皮膚悪性腫瘍(悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外Paget’s病、メルケル細胞癌等)に対して皮膚科、放射線科と共に治療にあたっています。また、脂肪腫などの軟部腫瘍摘出術、熱傷や潰瘍などの植皮術を必要とする治療も行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 94 3.91 34.55 9.57 56.31
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 21 3.43 7.14 0.00 74.52
K1781 脳血管内手術(1箇所) 18 5.44 6.78 0.00 59.89
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 1.13 12.73 6.67 62.53
K1742 水頭症手術(シャント手術) 14 5.50 24.64 7.14 67.57
頭蓋内腫瘍摘出術は特に悪性脳腫瘍と小児脳腫瘍に対して、覚醒下手術?電気生理学的脳機能モニタリング?ニューロナビゲーションシステム?蛍光診断?蛍光血管撮影?術中血管撮影?術中CT等を駆使して、安全で確実な摘出術を行っている。脳血管内治療は、経皮的頸動脈ステント留置術?未破裂及び破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術?血栓回収療法による血行再建術?動静脈奇形や動静脈瘻に対する塞栓術?腫瘍に対する塞栓術等、極めて多種にわたる疾患に対して最新の機器を用いて治療している。また急性期血行再建術は、近隣施設?救急隊?搬送後の部内(救急部?放射線科?神経内科?看護部?検査部等)での連携を最大限密にすることにより、極めて短時間で目的を達するシステムが構築されているのが特徴である。2018年度には、89件の閉塞性血管障害に対して脳血管内治療を行なった。脳神経外科?救急科?神経内科所属分と分割されているために数値が反映されていない点をご理解頂きたい。その他、慢性硬膜下血腫は多くの場合、透析?心疾患?他の脳神経外科領域での治療歴等、複雑な臨床背景を有した症例であることが多く比較的単純な治療であると思われがちな疾患であるが、充分な注意を持って年間30件程度の症例に対して治療している。また急性期頭部外傷に対して治療は博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@は伝統的に多く、年間25件程度の開頭血腫除去術?外減圧術を行なっている。また高血圧性脳内出血に対して内視鏡的血腫除去を年間10-20件行なっている。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 118 3.51 7.15 0.00 70.59
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 27 2.44 4.78 0.00 68.37
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 20 3.00 6.15 0.00 69.80
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 13 3.46 6.69 0.00 70.08
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 11 2.55 4.27 0.00 52.00
呼吸器外科は、胸部において心臓、食道以外のすべての臓器の疾患を対象に、手術を中心とした治療を行っています。原発性肺癌に対する手術が最も多く全手術症例の約6割を占めています。その他、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、気胸などに対する手術を行っております。いずれも低侵襲な胸腔鏡下手術が中心で、術後の退院までの期間は4~7日です。原発性肺癌に関しては、肺癌診療ガイドラインに準拠し、かつ、個々の患者さんのリスクを詳細に評価した上で手術の適応や術式を決定しています。心臓や腎臓の病気があり、手術のリスクが高いと思われる場合も、他科と連携し安全に手術を行っています。また、呼吸器内科、放射線治療科とカンファレンスを行い、必要ならば、手術の前後に化学療法や放射線治療を加え、積極的に根治を目指した治療を行います。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612? ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) 82 1.44 11.85 12.20 76.01
K616 四肢の血管拡張術?血栓除去術 81 1.12 3.72 2.47 71.40
K597-2 ペースメーカー交換術 30 1.07 1.03 0.00 77.63
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 28 2.75 19.82 7.14 67.14
K5612? ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(胸部大動脈) 20 3.15 16.10 25.00 77.90
手術数としては胸部?腹部大動脈ステントグラフト、末梢血管手術、ぺースメーカー手術、冠動脈バイパス術が多数行われていますが、成人心臓、小児心臓、成人血管の個々の疾患についてはまんべんなく行われており、上記手術のほかに、新生児開心術、胸腔鏡下手術、成人の低侵襲心臓手術、自己弁温存手術、胸腹部大動脈置換、植込型補助人工心臓、カテーテル式大動脈弁置換術症例まで、多岐にわたる手術を行っています。「世界で治療可能な心臓血管疾患はすべて博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@で治療可能である」ことを目標に、高いレベルの心臓血管外科を永続的に維持すべく努力を続けています。
詳細につきましては当科ホームページ
https://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/cv-surg/index.html
もしくは年報
https://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/cv-surg/shared/pdf/2018.pdf
を御参照ください。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 120 1.00 1.00 0.00 3.95
K836 停留精巣固定術 16 1.00 1.00 0.00 2.13
K6333 臍ヘルニア手術 12 1.00 1.00 0.00 2.42
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 11 0.18 3.00 0.00 12.36
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - -
入院の項を参照してください.
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821? 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 1431 1.06 1.02 0.14 72.98
K2683 緑内障手術(濾過手術) 382 1.03 2.89 0.00 68.46
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 378 2.46 4.22 0.00 60.14
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 135 1.00 1.76 0.00 66.67
K2422 斜視手術(後転法) 91 1.00 1.00 0.00 31.42
白内障手術に関しては従来から数多くの手術を実施しております。1回の入院(2泊3日)により両眼手術が可能であることが当院の特徴であり、術前後の通院回数の短縮など、患者様の負担を減らせるよう努めております。また薬物治療による眼圧下降効果が不十分で視野障害が進行する緑内障に対しての緑内障手術や網膜剥離、増殖糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する硝子体手術ついても大変多くの症例数を誇ります。特に、緑内障手術については、新たに開発された低侵襲(体へのストレスや負担が少ない)かつ短時間で行うことができるトラベクトーム手術をはじめとした低侵襲緑内障手術を2010年の国内承認当初より行っており、手術件数は年々増加傾向にあります。いずれの手術もクリニカルパスを導入し、全国平均よりも短い入院日数での手術加療が可能となり、患者様の早期の社会復帰に寄与しています。
耳鼻咽喉科?頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 128 1.38 5.16 0.00 19.80
K340-5 内視鏡下鼻?副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 70 1.70 5.11 0.00 57.36
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 45 1.24 1.22 0.00 2.87
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 39 1.64 4.85 0.00 52.64
K4691 頸部郭清術(片) 35 3.63 12.29 0.00 68.11
アデノイド増殖症、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症に対するアデノイド切除?口蓋扁桃摘出術、小児に多い難治性滲出性中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入術は多くの症例数を有しています。また慢性副鼻腔炎や鼻副鼻腔腫瘍に対する手術は最新の磁気式ナビゲーションガイド下に内視鏡を用いて安全に配慮しながら低侵襲な治療を行っています。口腔咽頭や唾液腺の良性腫瘍に対する手術も多く手がけています。これら良性腫瘍の手術は概ね術後5日で退院可能となっており、短い在院日数を安全に配慮しながら達成しています。扁桃周囲膿瘍など、咽喉頭?頸部の炎症性疾患の診療も多く手がけています。頸部郭清術をはじめ悪性腫瘍手術も多く行っていますが、在院日数がやや長くなる傾向があります。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 27 16.04 19.93 18.52 73.30
K178-4 経皮的脳血栓回収術 23 1.26 33.83 56.52 72.87
K386 気管切開術 - - - - -
K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) - - - - -
?胃瘻造設術
神経内科の疾患であるパーキンソン病やALSと言った疾患では、病勢が進むと物が飲み込めなくなります。このため、消化器の先生方と一緒に内視鏡下で、胃とお腹の皮膚をつなぐ小さな穴をあける「胃瘻」を作り水分や流動食?薬を投与します。抜糸まで1週間の入院を必要とします。
?経皮的脳血栓回収術
脳梗塞を起こしている脳血管のつまりを、脳梗塞が完成していなければ発症から6時間以内にカテーテルを用いて詰まった血栓を取り除く治療です。しかし6時間以内であっても時間が経つと脳梗塞が拡大してしまい、治療効果が低くなるため、できる限り早く血栓を取り除く必要があります。脚や腕の動脈からカテーテルをいれて、造影剤を入れ撮影しながら脳の血管まで到達させます。脳神経外科の先生方と一緒に血管内治療をしております。
?気管切開術は喉に穴をあける手術です。ギラン?バレー症候群や重症筋無力症など一時的に呼吸が障害される疾患や、多系統萎縮症の声帯麻痺、または人工呼吸器の装着が永続的に必要な方に対して行います。耳鼻科の先生に手術をしていただいております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 41 0.51 2.22 2.44 75.00
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 10 0.80 1.10 0.00 54.10
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
皮膚科では悪性黒色腫、基底細胞癌、皮膚扁平上皮癌、乳房外パジェット病、毛包や皮膚汗腺由来悪性腫瘍などの皮膚悪性腫瘍の外科的な腫瘍摘出術や植皮術を積極的に行っています。また、粉瘤や外毛根鞘性嚢腫や脂肪腫などの皮膚良性腫瘍や、将来的に悪性腫瘍発生の可能性がある脂腺母斑や色素性母斑などの皮膚良性腫瘍の患者様の外科的な腫瘍摘出術も積極的に行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 164 0.11 2.21 1.22 64.57
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 113 0.57 2.75 0.00 71.65
K8036? 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 107 1.59 4.79 0.00 71.49
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 77 1.39 7.60 0.00 67.09
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 50 1.42 6.04 0.00 64.84
泌尿器科で最も多い手術は、尿管の通過障害に対する尿管ステント留置術です。腎盂からの尿流を確保することで腎機能を温存し、化学療法や後に施行する根治術治療に備えます。次いで、超高齢社会を反映し、泌尿器がんに対する手術が増加しております。前立腺がんに対する根治術として、ロボット支援手術が中心となっております。また、強度変調性放射線治療(IMRT)のための金属マーカー挿入術や密封小線源治療なども泌尿器科で行っています。膀胱がんに対しては、病期の診断、症状の改善、膀胱を温存し治療が可能となる経尿道的手術が最も多くなっています。筋層浸潤がんを認める場合、根治術としてロボット支援手術も行っております。また、腎細胞がんに対する治療は、検診の推進されているためか、根治的摘除術が減少傾向にあります。その一方で、小径腎細胞がんに対するロボット支援部分切除術が増加しております。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 78 1.50 7.71 2.56 53.05
K879 子宮悪性腫瘍手術 64 1.72 10.59 0.00 58.03
K867 子宮頸部(腟部)切除術 38 0.76 0.89 0.00 42.26
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 33 3.27 10.76 0.00 56.64
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 31 1.00 1.58 0.00 38.81
当院は、神奈川県北西部の婦人科悪性腫瘍診療の中心的役割を担っており、子宮頸癌、体癌、卵巣癌などを中心に診療を行っていますが、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍など、良性の腫瘍であっても、手術の適応であれば当院で診療を行っています。良性の卵巣腫瘍では、腹腔鏡下手術も行っています。また、子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部上皮内腫瘍や子宮体癌の前癌状態である子宮内膜異型増殖症に対する手術も行っています。以上を反映して、当院では、子宮全摘(良性疾患、前癌病変に対する子宮全摘)、子宮悪性腫瘍手術(子宮頸癌、体癌に対する子宮全摘手術)、子宮頸部(腟部)切断術(子宮頸部前癌病変に対する局所手術)、子宮付属器悪性腫瘍手術(卵巣癌に対する手術)、子宮付属器腫瘍摘出術(腹腔鏡) (卵巣良性腫瘍の手術)などを多く行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 303 2.03 2.90 0.00 65.48
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 172 2.44 2.28 0.00 68.96
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 73 0.00 15.14 2.74 67.90
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 61 1.98 3.36 0.00 57.13
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 56 0.20 9.82 5.36 68.21
第一位、第四位はカテーテルを用いた不整脈の治療となっています。心房細動に対するカテーテルアブレーション治療の需要の高まりを反映して、心房中隔穿刺アプローチを伴う治療法が大幅に増加しています。
第二位、三位、五位は経皮的冠動脈ステント留置術です。血管内超音波、光干渉イメージングなどの血管内イメージングを用い、ロータブレーター、レーザー等のデバイスも駆使して、薬剤溶出性ステントを中心とした治療を行っています。透析患者など合併症を有する患者の治療も数多く手がけています。急性心筋梗塞、不安定狭心症などの急性冠症候群に対する緊急あるいは準緊急の治療も積極的に行なっています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 31 20.71 30.19 3.23 68.00
K7211 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術(長径2cm未満) 10 17.90 15.10 20.00 68.80
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術?血栓除去術 - - - - -
K5612? ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) - - - - -
当科では、①非透析期慢性腎不全の悪化抑制に対する治療、②急性?慢性腎疾患の腎生検と治療、③慢性維持透析の開始及び継続治療中の合併症入院診療が主体である。外部及び院内からの紹介受診が90%弱である。内容は腎炎、先天性腎疾患、腎不全、腎移植後と多様である。腎炎、腎生検、安定した維持透析開始例、短期間腎不全教育入院にクリニカルパスを導入している。本年度から腎代替療法選択に関する外来体制を整えており、腹膜透析開始例も増加している。紹介入院では腎臓以外に多臓器障害合併が多く、高齢化もあり入院期間が長めになる場合があり、逆紹介を進める必要がある。血管アクセス作成や腹膜透析カテーテル挿入などの観血的処置は基本的に外科系で行うが合併症を伴う場合は当科に入院する例も見受けられる。
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 29 0.69 8.10 27.59 64.00
K1781 脳血管内手術(1箇所) 23 0.52 47.65 56.52 61.74
K386 気管切開術 23 10.13 46.48 73.91 64.83
K6021 経皮的心肺補助法(初日) 19 0.11 26.63 36.84 55.42
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 0.80 41.07 73.33 65.53
救命救急?災害医療センターでの手術は緊急性が高く、内因性疾患に対するものと外傷に対するものに分けられます。消化管出血に対する内視鏡による止血術、クモ膜下出血に対する脳血管内手術および脳動脈瘤クリッピング術が多くなっています。第3位は気管切開術で、集中治療下で長く人工呼吸管理を要する重篤な患者が多いことを反映しています。また心肺停止患者に対する経皮的心肺補助法も多くなっており、救命率の向上につながっています。上記以外にも四肢外傷に対する整形外科?形成外科手術、腹部外傷および急性腹症に対する開腹手術、腹腔内出血や骨盤骨折に対するIVR(血管内治療)も多く、24時間365日実施可能な体制となっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 229 3.19 4.86 3.93 71.59
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ?粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 170 0.94 5.24 0.00 73.81
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 131 1.18 5.98 0.00 73.07
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 82 0.68 3.79 6.10 74.55
K654 内視鏡的消化管止血術 77 1.94 6.12 5.19 72.09
当科では,放射線科と連携しながら多数例の肝腫瘍や門脈圧亢進症などに対するカテーテル治療を行い良好な成績を得ています。特に肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)やラジオ波熱凝固療法(RFA)を全国に先駆けて導入し症例実績を残しています。
また,大腸の早期悪性腫瘍に対してESDを導入しているのみでなく,炎症性腸疾患患者数は症例数の多い施設であり,潰瘍性大腸炎やクローン病に対して生物学的製剤治療を行ったり新薬の治験も行っています。当科は,大学病院としての使命に基づき臨床に直結した基礎研究を行いつつ,厚生労働省の調査研究班とリンクし多くの多施設共同研究を主導または参加することで,新しい治療法の開発ならびに標準治療の確立を目指しています。
詳細につきましては当科ホームページ
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/SKA/syokakinaika/
を御参照ください。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 137 3.20 10.69 1.46 71.64
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 84 2.26 11.07 0.00 69.27
K695-21 腹腔鏡下肝切除術(部分切除) 53 3.13 9.66 0.00 67.23
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 1.64 4.36 0.00 67.54
K740-22 腹腔鏡下直腸切除?切断術(低位前方切除術) 46 3.85 15.02 0.00 64.59
患者数はDPC分類に基づき記載されているため部分的な数字となります.各領域の専門性を重視し,腹腔鏡下手術を積極的に導入しています.また,多職種間の連携をとりチーム医療を実践し,個々の患者様に対して最善の医療を提供しています.

?腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術,腹腔鏡下直腸切除?切断術
大腸癌の年間手術数は約240例(結腸癌165例,直腸癌75例)であり,すべての症例を腹腔鏡下手術で施行しています.直腸癌に対してはロボット手術を22例に行っております.

?腹腔鏡下胃切除術
胃癌の年間手術件数は約140症で,その内の約70%の症例に対して腹腔鏡下手術を施行しています.また,ロボット手術を25例に行っております.

?腹腔鏡下胆嚢摘出術
胆石,胆嚢炎の症例に対して低侵襲である腹腔鏡下胆嚢摘出術を積極的に導入しています.

?腹腔鏡下肝切除術
肝切除術の年間件数は約100例で,その内の85 %の症例に対して腹腔鏡下手術を施行しています.
乳腺?甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 95 2.02 5.64 0.00 57.65
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 92 2.03 7.99 0.00 60.43
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術?胸筋切除を併施しない) 49 2.12 10.61 0.00 58.02
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 45 1.00 3.42 0.00 54.29
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘) 35 1.09 5.60 0.00 58.74
乳癌においては、乳房再建術の導入により温存術と全摘術の比率は均衡するようななりました。また、乳癌の再発リスクの評価が進み、全摘術を希望される患者様も増加しています。当院では、未病としての乳癌である遺伝性乳癌においても積極的に取り組み、まだ保険適応ではありませんが予防的乳房切除も行っています。さらに、乳房温存術時の乳房の変形を最小限に抑えるために吸収性不織布により再建術も行っています。甲状腺疾患では、可能な限り安全な手術を行うため神経刺激装置を導入し術後の合併症予防に努めています。さらに、整容性の面から疾患と病気を限定した内視鏡手術も導入しています。
内分泌代謝内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術(長径2cm未満) 21 7.48 5.90 0.00 65.86
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -
K462 バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉) - - - - -
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術?術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 36 0.15
異なる 35 0.14
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術?処置等の合併症 同一 220 0.91
異なる 24 0.10
2018年度救命救急?災害医療センターICUには、年間1,463例が入院となっています。集中治療管理が必要となる病態として、敗血症、敗血症性ショック、播種性血管内凝固症候群が多く、原因として、肺炎、腹腔内感染、壊死性軟部組織感染など、各臓器の重症感染症が挙げられます。また、緊急手術や重症外傷治療の後に同様の合併症を生じることもあります。病態が進行し、多臓器不全に陥ると、人工呼吸管理、血液浄化療法、循環補助治療などの集中治療管理が必要となり、長期化することがあります。
更新履歴
2019/09/26
公開しました。
2019/10/08
救急科、その他の解説文を公開しました。